アンカスマルカ遺跡

クスコのカルカ県から23キロのところにあるアンカスマルカの遺跡は、標高3850メートルにある。

ケチュア語で「ワシの町」を意味するアンカスマルカは、プレ・インカ時代とインカ時代の重要な住民の発祥地である。街は渓谷とアンデス山脈の戦略的な場所に築かれ、小道、食料品店、古代インカの道、多くの農業インフラがある。

アンカスマルカの囲いは、葬祭用の建造物（霊廟）を思わせるが、常にそよ風が吹く好立地にあり、円形の構造をしていることから、ジャガイモ製品を貯蔵するために造られたとも言われている。

ウヌ・ウルコ遺跡

ウヌ・ウルコ遺跡は、インカの聖なる谷のカルカの町の近く、標高2,930メートルに位置する。ウルバンバとカルカを結ぶ道路から美しい遺跡を見ることができる。段丘は縁石で完全に再建され、今日でもその大きなテラス（農業用段丘）はトウモロコシの栽培に使われている。インカ人は、カンカン丘陵にあるパワライ湖から運河を通して作物に水を運ぶ重要な工事を行った。

毎年10月1日には「フィエスタ・デル・アグア・ウヌ・ウルコ」が開催され、インカのウルコ伝説が上演される。これは、美しいアンデネス（農業用段々畑）、検問所、水路が刻まれたウアカ（聖なる岩）などがある遺跡群で、8代皇帝ウイラコチャの長男ウルコが所有していた。ウヌ・ウルコのワカは、この地域の農民たちから 「ニュスタ・エンカンターダ（王女）」と呼ばれ、ヒキガエルのような形をした高さ6メートルもある巨岩が石の形に彫られている。頭は東を向いており、頭の反対側には肋骨のある蛇の胴体があり、その中を水が滑り、大きな丸い目を持つ蛇の頭を模した彫りの深い泉に流れ込んでいる。